久喜市江面の内科、内分泌・糖尿病内科 久喜江面クリニック

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「運動」・・・大事です! 始めるきっかけ作りしてみませんか?

日本糖尿病療養指導士 看護師長 橋本千春
(愛称 ちばる)

「ちばる!今年は久喜マラソン開催する予定だって!」
と院長がワントーン上がった声で私に声を掛けてきました。
 意外とスポーツ好きで(得意かは別として)趣味は?と聞かれたら、「ゴルフです」と即答し学生時代はバドミントンに夢中だった活発な私は、「ようやく初マラソン大会出場だ」とウキウキし胸が高まったのを覚えています。
 毎年「よろこびのまち久喜マラソン大会」が当院の近くにある久喜総合運動公園で開催されます。当日は交通規制となり、患者さんが来院するのに不便なため休診にしていました。そのため、せっかくだから行事に参加して患者さんにマラソンを通じて何か伝えられることがあればと思い、遡ること2019年に院長をはじめスタッフの仲間たちと3kmコースの参加を申し込みました。まずは、格好から揃えないと気が済まないのでランニングシューズを購入しました。次に、目立つピンク色のデザインで、意欲が湧いてくる素敵なクリニックTシャツをみんなで作製しました。活発と言いながら、普段ウォーキングすら習慣がない私にとって、マラソンはゴルフのラウンドとは訳が違います。「甘くないな」という不安がありました。そこでとった行動は、通勤を車から自転車または徒歩に切り替える事でした。しかし、片道徒歩30~40分かかるため、一日中立ち仕事の私には往復がきつく数回でリタイア。週1回程度のジムにも通っていましたが、体力は期待するほどありませんでした。そう感じている間に刻々と時は過ぎ、今度は真剣なトーンで「ちばる!一度本番コースを走ってみよう!」と院長が計画を持ち掛けてきました。「一番不安を抱えているのは院長だな」と推測し30分で完走を目標とし試走しました。結果は28分くらいだった記憶があります。顎だけ前に出て、あしがついていかず、情けない想像以上の姿が笑え今でも忘れられません。
しかし、ここからは皆さんもご想像がつきますよね。2019年12月初旬に、新型コロナウイルス感染症が中国武漢市で第1例目の感染者が報告され、数ヵ月の間にパンデミックと言われる世界的な流行となりました。
「マラソン大会中止!」「これは仕方ない!」
世界的に新型コロナウイルス感染症との戦いが長期戦に入り、これについては語ることが多すぎて簡単には言い表すことが出来ません。
あれから3年以上が経ち収束の見込みがついてきて、ようやく2023年3月26日、本当の初マラソン大会出場が叶いました。今回は当院の参加人数は減りましたが、私と院長と同僚の井口さんと薬剤師さんは3kmマラソン、そしていつもお世話になっている医師、製薬会社の方はハーフマラソン出場で一緒に参加しました。
 今回私は、ぶっつけ本番で参加しようと思っていました。ん?なぜだろう?実はマラソンを趣味にしている友人が「当日は観客が応援してくれるからアドレナリンも分泌されて何とか走れちゃうよ」と甘い魔法のアドバイスの言葉をかけてくれたからです。しかし、やはり一番不安を抱えている院長の誘いに井口さんが付き合い、その流れで私も試走するはめになりました。やはり昨年同様28分。あとはノリでどうにかなるとまた甘く考えてしまい当日へ。
 あれ?数日前から心配していた天気・・・パラパラと霧雨で意外と濡れるしテンション下がる朝を迎えました。しかし、学生時代も感じましたが大会という雰囲気は何の競技でも盛り上がります。スタート位置に立ち並んだ時、私は気分が高揚し久々の緊張感を味わいました。並んだ位置は気合を入れすぎて前方へ、なんとスタート合図とともに周りのペースに巻き込まれて猛ダッシュ!もう終わったと思いました。一気に歩幅が狭くなり顎が上がります。笑顔はありません。かなりミスったと思いました。しかし、歩くことはやめようと決意していたので早歩き風でも走ろうと訳のわからない事を考えながら折り返し地点へ。井口さんへ着いて行こうと頑張りましたが、遥か向こうへ行ってしまい見失いました。後から一生懸命走っているのであろう院長も確認することは出来ずに必死でした。応援隊の同僚が、雨の中カッパを着用して自転車で先回りしながら写真と動画を撮ってくれました。大きな声援で励まされると、なぜか辛くとも笑顔になれるものです!応援・声援、なんとも不思議なパワーがでます。ゴール直前も若き応援隊たちが傘を差しながら私たちの荷物を抱え、大きな声で応援してくれて動画担当、連写担当と役割分担までして思い出の記録を収めてくれました。また、沿道には悪天候にも関わらずたくさんの市民の方々が応援に駆けつけ走っている私達をヒーローにさせてくれました。結果は試走よりも約9分タイムを縮めてのゴール!やはり本番のムードと声援は力強いです。
 今回マラソン大会を通じて運動療法の大切さを語ろうと思っていました。しかし、正直なところウォーキングすら習慣がない私はノリで大会へ出場してしまったわけで、偉そうなことは言えません。ただゴールした時に「口から心臓が出る」という意味不明な言葉を発しましたが、「楽しかった!」と笑顔で言えました。本当に参加したメンバーと大きな達成感や喜びを共有することが出来ました。今回、井口さんが入賞し私も来年は頑張ろうと励みになりました。そして、大会をきっかけに歩くことに意識を傾けウォーキングを始めてみました。来年も是非参加しようと思っています。マラソン大会ご一緒にいかがですか?
「運動」とは体を動かすことです。体力の維持・向上・健康維持などの目的・血糖コントロール・気分転換など人によって目的は様々ですが、運動を始めるきっかけを作ると継続しやすいです。また、試しにCGM(持続グルコースモニタリング)を装着して試走し、グルコース値を確認してみましたが、運動の効果はきちんと表れるということを実感しました。体を動かすことで血糖コントロールが良くなりHbA1c改善につながりますね。
「フレイル」という言葉はご存じですか?年齢とともに筋力や心身の活力が低下し介護が必要になりやすい、健康と要介護の間の虚弱な状態のことです。
フレイル予防のために、
①「栄養」たんぱく質をしっかり摂りましょう。バランスのいい食事を心掛けましょう。
②「運動」歩いたり、筋トレしたり積極的に動きましょう。
③「社会参加」就労や余暇活動、ボランティアに取り組みましょう。
運動習慣のない方にとって「運動」とはなかなか取り組むのが難しいです。こまめに歩くようにする、階段を積極的に使う、テレビを観ながらスクワットをする、ショッピングに行くなど、日常生活の活動量をアップさせてみるはどうでしょうか?健康で生き生き輝くために「運動」やってみませんか?