久喜市江面の内科、内分泌・糖尿病内科 久喜江面クリニック

〒346-0029 埼玉県久喜市江面1562-1

MENU

医療事務 生田目 愛美さん (記載 院長 山中佳代)

今回HPをリニューアルするにあたり過去に記載のないスタッフ3名に原稿をお願いするとともに、退職をされたスタッフ分を整理しました(退職されたスタッフとは、年賀状等通じて近況報告はしあっています)。この中でどうしても残しておきたいスタッフがいます。院内では、愛称:なまちゃんと呼ばれ、医療事務として平成23年2月から平成31年2月までクリニックの一員として籍をおきました。先輩同僚が多かったため、スタッフからも可愛がられ、仕事もはやく、気の利く色白の日本的美人で素敵なスタッフでした。
私も頼ることが多く、私が引退するまで一緒に仕事を支えてもらおうと思えるスタッフの一人でした。面接をした際に大きな病気をし、入院をするなどをして医療にかかわる仕事に就きたいと考えたと聞き、また半年から1年に1回の定期的な受診との体調であることから、もちろん採用を決定し、医療事務としても、私の秘書的なことも含めマルチに仕事をしてもらいました。
旅行が大好きで、愛犬を連れてのプチ旅行、どこかに行ってはたくさんのお土産を買ってきては私やスタッフに差し入れ、クリニックの職員旅行も全力で楽しんでいた素敵な笑顔や元気な姿・・・本人が一番信じられないことだったでしょうが、10年経っての病気の再発が判明してしまったのです。クリニックで働いている方が治療も頑張れるし、色々考えないで済むとの強い本人の意志より、体調の許す限り仕事をしてもらいました。
病気の再発が分かった時も、家族やクリニックスタッフが悲しむことが辛いといい、涙をみせずにいたなまちゃんでしたが、私と二人の時にこんな病気にならなければ、クリニックでずっと働きたかった・・・ゆくゆくは医療事務の長としてクリニックを背負うつもり頑張りたかったと涙を流してくれました。
平成30年12月私も体調的には限界ではないか心配する中、1泊で旅行をしてきたいとの申し出があり、そのあと必ず病院に行くからと笑顔で返され・・・送りだしたのを覚えています。無事に旅行を楽しみ、お土産をクリニックに届け、お腹の水を抜けば食べられるようになると思うし・・・すぐに戻ってきますと言って、クリニックを出ていきました。
そのあと入院するも病状の回復はなく、クリニックのドアを開けることはありませんでした。1か月ちょっとの入院を経て、自宅で家族に見守られ人生を全うされました。
なまちゃんの亡くなる数日前の私の夢の話です。クリニックの休憩室にたくさんのお菓子のお土産がおいてあり、これはなまちゃんが買ってきたのだな・・・と思うやいなや「先生!」と呼ばれ振りむくと、黄色いワンピースを着た笑顔のなまちゃんが立っていました。「なまちゃん!」と声をかけたのですが・・・夢がさめたのか記憶があやふやです。生田目愛美さんという素晴らしい女性と7年間一緒に過ごしたこと忘れられません。
本当にありがとう。
(なお、この文章の掲載にあたっては、ご家族様の了承を得ております)
生田目さん