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H24.1.17 妊娠を望むバセドウ病の方へ

甲状腺の病気の代表といえば、甲状腺ホルモンが上昇するバセドウ病が有名です。
バセドウ病だから妊娠をしてはいけないことはありませんが、妊娠するためには、甲状腺機能(ホルモン値の程度)、バセドウ病の原因とされる抗体(TSHレセプター抗体:測定方法 第2世代<1.0IU/L 第3世代<2.0 IU/Lが正常値です)の陽性程度が問題になります。

つまり、妊娠を望む方は、主治医とよく相談し、妊娠してもいい時期なのか確認することが重要です。
当院では、妊娠可能年齢の方には、妊娠の希望があるのかお尋ねし、子供を望む方には計画妊娠するようにと説明していますが、

例として
「もう子供は2人いますから・・・希望はありません」とお答えいただいても、「妊娠したのですが・・・」
という事例
甲状腺機能が安定してないので、絶対妊娠しないように気をつけて下さいと説明しておいても、「先生に言われていたけど・・・妊娠したようです・・・先生どうしましょう・・・」というケースがあります。幸い無事に妊娠を維持され、児も問題なく産まれてきています。

妊娠・出産いう大仕事に不安を抱かないためにも、バセドウ病のことや薬に関心を持って頂けると嬉しいです。
バセドウ病そのものが安定していないと、月経異常(月経周期の乱れ)があることがあります。流産を繰り返している方の中には、バセドウ病が潜んでいながら、バセドウ病と診断されていない方もいます。

甲状腺の病気自体、妊娠・出産に影響が強い病気といえます。つまり、甲状腺機能が安定していない状態で妊娠をしてしまうと、妊娠中に高血圧を招いたり、児の発育不良になったり、出産しても子供が新生児バセドウ病になってしまったりと問題が多く予想されます。

そこで重要なことは、きちんとバセドウ病の治療を受け、甲状腺機能が正常化し、バセドウ病原因抗体が陰性化し、薬も服用しなくていい状態となって、完璧な状態で妊娠をしてあげればよいのですが、そうは上手くことが運びません。バセドウ病だった方や安定していたバセドウ病の方でも、妊娠をきっかけにバセドウ病がまた悪化したり、再治療が必要になる方が多いのです。

バセドウ病の治療法には、①薬物療法 ②外科的療法 ③放射線療法の3つがあります。一般的には①が行われ、その代表的な治療薬は、2系統あり一つはMMI(メルカゾール)、もう一つはPTU(プロパジールチウラジール)です。効果や副作用の出現内容からメルカゾールが第1選択とされることが多いのですが、妊娠中にメルカゾールを服用していた方の中で、産まれたお子様に頭皮欠損症、頭蓋骨欠損症、さい帯ヘルニア、さい腸管ろう、食道閉鎖症など先天異常の報告がされるようになり、日本でも現在調査が開始されています。

今までも、妊娠を望む女性には、PTUを選択するということもあったのですが(授乳の際にMMIより薬の移行が少ないメッリトあり)、PTU自体の副作用もあり、必ずしもPTUが妊娠を希望する方の第1選択にしなくてはならない治療薬ではなくなっていました。
現状としては、甲状腺機能をすみやかに正常化させることから、MMIでの治療開始のケースが多くなっている状況で、MMIの奇形に関する報告は、女性に多い病気、さらに妊娠可能年齢に多く発症しているバセドウ病という現状をみれば、治療に関して、特に「妊娠」とのかかわり方には慎重にならざるを得ません。

MMI服用中でも、無事に出産・奇形の発生は無しの方が大多数ですが、やはり、計画妊娠でなくMMIを服用している中で、突如妊娠が判明したら・・・・その方の不安は大きいものだと考えます。

第1にまずは、妊娠については、主治医と相談。指示のもと計画妊娠をする(ご主人の協力・理解も必要)2つめに、万が一、薬服用中に突然妊娠が判明したら、まずは薬の服用をすぐに中止して、主治医に連絡する。
この2点の徹底をお願いします。

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